ステージ3A期よりもさらに進行した状態のステージ3B・3C期。身体の状態や治療方法について紹介します。
胃がんのステージ3B・3C期とは、以下の状態です。
などの自覚症状が感じられることが多いようです。こうした症状を放置してしまうと、腹水や胸水がたまり、持続的な痛みを感じるようになってきます。
胃がんが進行するとともに、胃やその周辺の痛みも強くなっていくようです。
ステージ3Bの胃がん5年生存率はおよそ47%、ステージ3Cで32%という治療データがあります。(※1)しかし、これは胃がんの治療を開始してから5年後に生存している人の比率であり、必ずしも胃がんが原因とは限りません。病院や統計時期によってもデータは変わってくるため、必ず当てはまるわけではないということを理解しておきましょう。
ステージ3B・3C期では、外科手術に加えて、抗がん剤による化学療法が行われます。
手術では、胃の2/3以上の切除や全摘出、胃の付近のリンパ節の切除など、胃がんが侵入していると思われる部分を切除する拡大手術が行われることが多いです。
目に見えないがんが残り、再発するのを防ぐために、術後に化学療法を行ったり、がん細胞を縮小させる目的で、術前に化学療法を行う場合があります。
ステージ3B・3C期になると、拡大手術を行っても、すべてのがんを取り切れない可能性も出てきます。
患者の体力やQOLの観点から、拡大手術が最善の方法とは言い切れない場合もありますので、患者に合った最善の治療法を選ぶことが重要です。
ステージ3B期、ステージ3C期ともに再発の可能性も高いといわれています。
他の臓器への転移も見られる段階なので、すべてのがんを切除しきれなかった場合には、それを進行させないようにすることも大切です。
ステージ3A期同様、胃がんの術後には、食欲が減退する人が多いようです。
拡大手術の影響によって、胃や他の臓器の切除による食事への負担や精神的ストレス、抗がん剤治療の副作用による嗜好の変化、食後に下痢や便秘を起こす可能性からの食事の恐怖などが原因ですが、それぞれの症状に合わせた食事の方法があります。
胃がんステージ3A期よりもさらに身体への負担の大きい、ステージ3B・3C期の手術。
思うように身体が回復せず、食事を摂ることもままならないという人も多いかもしれませんが、QOLを維持・向上させるために、少しでも食欲を取り戻したいものです。
近年、注目を集めている「米ぬか多糖体」は、食欲を増やしたり免疫力のアップにつながるといわれている成分です。
進行がん患者205人を対象に、通常治療に加えて米ぬか多糖体を摂取してもらい、前後のQOLを18ヶ月比較したところ、摂取前に比べて、痛みや疲労感、吐き気が減少といった結果が得られたました。なかでも食欲の増加が顕著であったとの報告もありました。
食欲増進ほかQOL向上に注目の成分
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みずたま堂ひなたさん(女性
主人は胃癌ステージ3bでした。
定型手術を行い、さらに再発予防薬物療法を行っていますので、最初の1年目にかかると予定されている金額がだいたい300万越えるくらいだと思います(あやふやですいません)
2年目からは抗癌剤治療を行わなかったとしても、定期的に検査があります。
担当医のお話によると「人間ドックよりやることは多いくらいです。
」とのことです。
再発予防、また早期発見のために心がけなくてはならないことはずっと続きます。
周囲の反応で多いのが、手術したらもう大丈夫なんでしょ?とか
もう、治ったんだよね?という声ですね。
もう治っちゃった~って言い切れないのが正直ツライですね。
匿名(男性)
朝、食べはじめのみつかえる感じが時々起こり、胃腸薬で直ると判断。
服用するもスッキリと直った感じがせず、「念のため」との気楽な気持ちで、生まれて初めて胃カメラ検査を受ける。
翌日・翌々日に血液検査とCT検査を指示されてイヤな感じがした。
案の定、3日目に「進行性胃癌IIIb」と宣告。
精密再検査などを経て3週間後に胃/胆嚢全摘手術を受け、2年強経った現在は回復。
28日間の入院中に、「看護師・ボランティアさんの無償の優しさ」に感動し、「暗いから見える様々の光線」などを学んだ。
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