胃がんの治療後、体重減少が気になる人のための、食事のポイントについてまとめています。
胃がんの手術後は、食欲がなくなった、なかなか食欲がわかないという人が多いと言われています。食欲減退の理由として、以下の原因が考えられます。
食欲がわかない、食べたくない、と思う理由は、人によってさまざまです。術後の体力を戻すため、また、免疫力を高めて感染などを防ぐためには、食事はしっかり摂らなければなりません。
けれども、「食べなければ」と思う気持ちが強くなりすぎると、食事をすることがつらくなってしまい、さらに食欲が減退してしまう場合も。
医師から特別に指示などがある場合以外は、身体の調子に合わせて、無理をせず、食べられるものから食べるようにしましょう。
少しの量でもエネルギーが高いものを食べたり、一度にまとめて食事を摂ろうとせずに間食などで補うのもいいかもしれません。高カロリーの食品や、はちみつ・ジャムなどの糖分を取り入れてみることをおすすめします。
「術後3カ月がたち、ときどき胸やけがありますが、ほとんど順調です。胃が1/3になったので、家族が食べているくらいの1/3の量は食べられるかと思いきや、全然食べられません。食べていけないと言われているものはないのですが、入っていきません。あとひと口でも、無理だと思ったら残すようにしています。私の場合、そのひと口がダンピングにつながることがあるので」
「胃の4/5を切除しました。手術前と比べて体重は15%減りましたが、身体は動きやすくなりました。私は毎日の食事内容と体重、血圧、お通じ、運動などをメモして体調管理をしていました。そのおかげで、牛肉や生クリームなどを食べるとお腹の調子が悪くなることがわかりました」
「母が胃がんで胃の3/4を切除しました。食べる量はガクンと減り、消化も全然追いつかず、『食べたものが落ちていかず、胸のあたりにつっかえているみたいで気持ちが悪い』と言っていました。もともと痩せていたのに、手術前より10キロも体重が落ちました。でもその後、体重も少しずつ戻ってきて、いまではとても元気になっています」
胃がんの術後など、食欲がないときには、食欲増進の成分を摂ってみるのもいいかもしれません。食欲増進の成分として、いま注目されているのは「米ぬか多糖体」。
米ぬか多糖体は、QOLの改善に寄与することが報告されていて、進行がん患者を対象に、通常治療にプラスして米ぬか多糖体を摂取してもらったところ、米ぬか多糖体の摂取前に比べると、痛みや疲労感、吐き気の減少や、食欲が増進したなどの報告があり、特に食欲の増加が顕著にあらわれたといいます。
参照元:片井均、島田安博(2011)『国立がん研究センターのがんの本 胃がん』小学館クリエイティブ.
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