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胃がん術後におけるダンピング症候群の症状・治療法

胃がん術後のダンピング症候群について

ダンピング症候群とは、胃がん手術など胃の一部、または全部を切除する手術を受けた人が発症する後遺症の1つ。胃を切除した人の約30%がダンピング症候群になると言われ、吐き気や嘔吐といった消化器系の症状や、発汗や動悸などの循環器失調症の症状が見られます。

胃がん術後のダンピング症候群についての原因

食べたものは通常、胃の中で胃酸などによって溶かされてから少しずつ腸へと送られていきます。ところが胃を切除してしまうことで十分に溶かされず、一気に腸へと流れ込んでしまうのです。このため、消化器系の症状や循環器失調症の症状が見られるようになります。

ダンピング症候群の種類

ダンピング症候群には、早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群の2つがあります。

早期ダンピング症候群

早期ダンピング症候群は、食事をしてから30分以内に症状が起きるものをいいます。糖分の高い食べ物を食べた時、十二指腸などに一気に排出されることがきっかけとなって血糖値が一気に上昇。その結果、特殊なホルモンが分泌されることで発症します。

症状としては、動悸や眠気、めまい、顔面紅潮、脱力感、下痢などがあります。

後期ダンピング症候群

後期ダンピング症候群は、胃から十二指腸へとつながる、幽門部分を切除した場合によくみられる症状です。胃を切除すると食べたものがそのまま小腸へと流れやすくなります。腸管から吸収される糖質が多くなると血糖値が一気に高くなり、血糖値を下げるインスリンが大量に分泌されることに。そうなると、逆に血糖値が下がりすぎてしまうケースがあり、これが後期ダンピング症候群となるのです。

発症するのは、食事をしてから2~3時間後。めまいや発汗、震え、脱力感を感じるほか、場合によっては、意識が遠のいてしまうこともあるので注意が必要です。

食べない方がよいもの

ダンピング症候群の人が避けた方がよい食べ物は次の通りです。

油分が多いもの

てんぷら、油揚げ、ベーコン

食物繊維が豊富なもの

ごぼう、海藻類、パイナップル

消化しにくいもの

ラーメン、こんにゃく、玄米

お腹が膨れるもの

炭酸飲料

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