胃がん治療後の食事の方法についてまとめています。
胃がんの治療後は、食事の量が変わってきます。そのため、献立や調理法に工夫が必要です。
胃腸の状態を見ながら、自分に合った食事のリズムをつくっていくことが大切です。
胃がんの術後は、胃に負担をかけないために、食事の摂り方に注意が必要です。食事の際に気をつけたいポイントは以下の通りです。
規則的な食生活を身につける
時間を決めて食事をすることで、胃腸も食べ物を受け入れる体制が整いやすくなります。
食事量と回数を見直す
術後は胃の容量が小さくなるため、1回の食事量を減らして、回数を増やすようにする。退院後しばらくは3食に2~3回の間食を。
よくかんで食べる
ひと口の量を減らして、よくかんで食べるようにすることで、食べ物が細くなり、唾液が分泌されることで消化も進みます。
大きなかたまりを飲み込まない
食べ物を大きなかたまりのまま飲み込むと、小腸の折れ曲がったところでつかえてしまう恐れがあります。
粘り気のあるものから食べる
最初にとろろやオクラ、納豆などを食べておくと、食べ物がつかえにくくなります。
食べたらすぐに横にならない
食べてすぐ横になると胃もたれを起こす場合があります。
胃がんの術後は、とくにカルシウムと鉄分が不足します。
血中のカルシウムが不足すると、足りない分を補おうとして骨からカルシウムが溶け出てしまい、骨がもろくなってしまいます。
カルシウムの吸収にはビタミンDが必要なので、カルシウムにプラスして、ビタミンDを多く含む食材を摂るようにしましょう。
胃がんの術後は胃酸の分泌量が減るため、鉄の吸収が悪くなり、鉄欠乏性貧血を起こす場合がります。
レバーや緑黄色野菜、大豆製品など、鉄分の豊富なものと一緒に、鉄の吸収を助けるビタミンCも一緒に摂るといいでしょう。
術後は、一度に食べられる食事の量が限られてくるので、少量でも栄養価の高い食べ物を摂るようにしましょう。
胃がんの術後、基本的に食べてはいけないというものはありません。医師の許可が出れば、少量ならお酒も飲めます。
ただし、アルコールが小腸に入るとすぐに吸収されてしまい、術前よりも酔いやすくなっているので注意が必要です。
ワサビや辛子などの香辛料やカレー、コーヒーなどの嗜好品も、普通に摂取する分には問題ありません。
けれども、油の多い料理や消化の悪い、繊維の多い野菜や果物などは避けたほうが無難です。
術後間もないうちは、消化の良い食材を消化しやすい形で食べるのが安心です。
胃がんの治療は、手術で胃を切除したり全摘したり、抗がん剤や放射線を使ったり、身体に大きな負担がかかります。
そのため、胃がん治療後、食欲減退に悩んでいる人も多いようです。
ここでは、症状別におすすめの食事の方法についてまとめています。
手術部の負担による食欲の減退や精神的ストレス、抗がん剤の副作用によるにおいや味の嗜好の変化などがあり、胃がんの治療後は食欲がわかないという人もたくさんいます。
食事がしっかりとれないため、体重が減少してしまうことも多々あるようです。
術後の体力を戻し、免疫力をたかるためには、食事をしっかり摂ることが大切ですが、「食べなければ」というストレスで、さらに食欲が減退してしまうケースもあります。
まずは無理をせず、身体の調子に合わせて、食べられるものから少しずつ食べるようにしていきましょう。
抗がん剤の副作用によって口内炎や食道炎ができた場合、一時的に食欲は減退しますが、副作用のピークを過ぎれば食べられるようになります。
吐き気や嘔吐があるときは、においや刺激の少ない食材を選び、冷たいもの、あっさりしたもの、口当たりが良く飲み込みやすいものにすると食べやすくなります。
味覚異常があるときには、においの強い食材は避け、塩分を控えめにして出汁をきかせたり、味にメリハリをつけるといいでしょう。
手術後、ダンピング症候群によって下痢をしたり、抗がん剤や放射線の副作用として下痢が起こる場合があります。
下痢の時には冷たいものや刺激の強いもの、繊維の多いものは避け、うどんやおかゆを食べるようにしましょう。
無理に食べると症状が改善しないので、食べ物は少量にして、水分をしっかり補給するようにします。
胃がんの手術後は活動量の低下やストレスによって便秘になることがあります。
水分をしっかり摂って、食物繊維を意識して摂取するといいでしょう。
ここでは管理栄養士監修による胃がん手術後のレシピを退院直後と退院2週間後に分けて紹介しています。
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