胃がんの術後に気をつけたいこと、注意しておきたいポイントについてまとめています。
胃がんの手術後に大切なのは、合併症を起こさないようにすること。そのためには、体調管理が重要になってきます。
胃がんの術後は、傷跡、呼吸、痰への対策がとくにポイントになってきます。
傷跡が痛む場合には、痛み止めを使うことができます。
術後は呼吸がしづらくなることがあり、痰も出にくくなります。呼吸の仕方や痰の出し方の練習をしてくれることもあります。
そのほか、縫合不全や膵液ろうなどが起こる場合もありますし、痰が器官に入り込むことで肺炎を起こしたり、長時間、身体を動かさないことで肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などが起こる場合もあるので、術後の経過観察は慎重に行いましょう。
胃がんの手術後、順調であれば2~3週間で退院することができます。退院後も、後遺症への対処や胃がんの再発を早期に発見するために、定期的に通院する必要があります。
通院の頻度は、もとのがんの進行具合や術後の回復具合によって変わります。ステージ1なら1年に1回、ステージ2~3Bなら半年に1回、ステージ3C~4なら3~6カ月に1回程度というのが大体の目安です。
手術後に通院しながら抗がん剤治療を受ける場合には、比較的短い間隔で血液検査などを行います。
胃がんの術後には、さまざまな障害が起こる可能性があります。
胃を切除したり全摘することで、食べ物が一気に小腸に送られるようになり、それによって起こるダンピング症状、胃がんの手術によって噴門や幽門が機能せず、胃液や十二指腸液が食道に逆流して炎症を起こす逆流性食道炎、胃を切除して十二指腸の端を閉じた際、そこに胆汁や膵液がたまったり細菌が繁殖する輸入脚症候群、腸の狭くなった部分に食べ物が詰まり、便やガスが出なくなる腸閉塞などがおもな障害です。
職場復帰までの時間は、仕事内容や、身体にかかる負担によっても異なりますが、内視鏡手術の場合、退院後2~3週間で職場復帰できる人が多く、胃を切除した場合には、1~2カ月くらいの時間が必要になります。
体力が回復するまでの時間は個人差があり、手術内容によっても変わってきます。
無理をせず、3カ月くらいかけて生活をもとに戻していくようにしましょう。
あらかじめ、家族や職場の人たちの理解を得ておくとスムーズです。
胃がんの手術を受けたあとは体力が著しく低下しており、体重が減少することもあります。
しかし、はじめから激しい運動をしてはいけません。おすすめはウォーキングをはじめとする有酸素運動です。術後から早くて3ヵ月ほどでできます。
ほかにも挑戦できる運動は盛りだくさんです。運動の際の注意点に気を付けつつ、運動を楽しみましょう。
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