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ステージ4期

ステージ4と診断された胃がん患者では、がんの影響は胃だけでなく、全身に現れていることが大半です。

そもそも「胃がん」のステージは何を基準に定義されている?

胃がんのステージ(進行状況)は、ステージ1~3までの場合、胃壁への「がん」の浸潤具合(深達度)や、リンパ節まで転移しているがんの数によって判断されます。
ただし、他の臓器や組織へがん転移が認められる場合は「ステージ4」です。

胃がんでステージ4となる定義

胃がんの深達度やリンパ節への転移の程度に関わらず、肺や肝臓などの臓器、遠くのリンパ節へがんが転移している場合、全て「ステージ4」として扱われます。(※1

とは言え、他の臓器や全身へがんが転移している場合、きっかけ(原発)となった胃がんの状態もかなり悪化していることが通常です。

ステージ4の胃がんの症状

ステージ4にまで胃がんが進行している場合、その人の体には、胃がんとしての重篤な症状と、他の臓器にがんが発生したことによる症状の、両方が同時に現れます。
特に、ある程度の治療をしながらステージ4に進行した胃がん患者でなく、何も治療をしないままステージ4(末期状態)にまで発展してしまった人では、すでに体力的・精神的に多大なダメージを受けている場合も少なくありません。

胃の状態の悪化

末期の胃がんでは、胃の消化吸収能力が極端に低下しているので、食事による栄養の摂取は難しくなります。また、食べたものも胃を通りにくくなってしまっているので、吐き気や食欲不振も悪化するでしょう。その結果、明らかな体重減少や、栄養不足による体調不良が顕著になります。

水分量の調節不良

ステージ4の胃がん患者では、体の水分量を調節する機能が悪化していることも一般的です。その為、腹水もたまりやすくなり、腹部における膨満感や、下半身の浮腫(むくみ)、排尿障害が症状として現れることも考えられます。

吐血・下血・貧血

末期状態のがんでは、がんに冒されている部分から出血して、胃に血がたまることがあります。たまった血は、食道を逆流して吐血を引き起こしたり、また便に混じって排出されます(下血)。
さらに、出血によって貧血症状が引き起こされる可能性も高くなりがちです。

全身症状・痛み

ステージ4の胃がんでは、がんが転移している臓器や組織に応じた症状や、強い痛みが現れ、その内容や苦しみの程度も様々です。

ステージ4の胃がんの生存率

ステージ4の胃がんの生存率は、基本的に厳しい数字になると言わざるを得ません。実際、「全がん協加盟施設の生存率共同調査」によると、ステージ4の胃がんの5年生存率はおよそ7.2%です。(※2

ステージ4にまで進行している胃がんでは、様々な全身症状や合併症が考えられるので、胃がんに対する治療だけでは生存率の向上が望めない場合もあるでしょう。また、一見すればがんの治療が成功した場合でも、全身に転移している微少ながん細胞による再発のリスクは無視できません。

ステージ4の胃がんの年数別生存率

ステージ4の胃がんの治療

日本胃癌学会の日本胃癌学会ガイドライン検討委員会がまとめた「胃癌治療ガイドライン」の概略を参照すると、ステージ4と診断された胃がんでは、全身の各部位へのがん転移がある為に、外科手術で全てのがんを取り除くような根治的治療が望めない場合が大半です。

ただし、進行状況が比較的軽度であったり、再発がんでも状態が良好な場合では、D3リンパ節郭清によって根治の可能性を望むこともあります。その他、症状緩和を目的とした姑息手術が必要となる場合もあります。(※3

姑息手術

基本的に、ステージ4の胃がんでは外科手術によって全てのがんを残らず取り去ることが困難な為、外科手術による根治を目指すことはレアケースです。

しかし、胃壁や他の組織に出血が見られたり、胃などの消化器官が増殖したがん細胞によって狭くなったりしている場合(狭窄:きょうさく)、その状態を改善する為に手術が行われることもあります。このように、胃がんの根治を目的とせず、胃がんによってもたらされている症状の緩和・改善を目的とした手術が「姑息手術」です。

姑息手術としては、患部の単純切除やバイパス手術、胃ろう・腸ろうなどが挙げられます。(※3

D3リンパ節郭清

ステージ4の胃がんであっても、状態によって、リンパ節を切除する外科手術により根治を目指すことがあります。

この時に切除されるリンパ節は、胃の周囲にあるリンパ節から、栄養血管の根本にある(主リンパ節)まで、全てをまとめた範囲(D3)が対象です。(※3

抗がん剤(化学療法)

原則的に、抗がん剤を使用した化学療法は、ステージ4の胃がんにおいて最初に検討される治療です。ただし化学療法は、肝臓や腎臓の機能など、抗がん剤の使用に耐えられる状態を肉体が保っていることが前提になり、必ずしも抗がん剤治療が標準治療になるとは限りません。(※3

使用される抗がん剤には、保険適用となるものから、自由診療となるものまで、様々なものがあります。また、平成29年9月に厚生労働省が胃がんにおける「最適使用推進ガイドライン(※4)」を発表した、抗がん剤「ニボルマブ(販売名:オプジーボ)」のように、それまで他のがんに対して用いられていた抗がん剤が、胃がんの治療薬として追加承認されることもあります。(※5

放射線治療

化学療法と並んで、放射線治療も選択されうる治療方法の1つです。

しかし、化学療法や放射線治療は、ステージ4の胃がん治療に対して望ましい効果を得られないことも珍しくありません。そこで、化学療法や放射線治療は、がんの治療そのものでなく、それ以上の悪化や、患者を苦しめる症状の緩和を目的とした、サポート的な治療方法として用いられる場合も大半です。

ステージ4への進行は予防できるのか?

ステージ4にまで胃がんが進行している患者の多くは、すでに胃がんの治療を進めている人や、胃を摘出した後で補助的化学療法を行っていた人でしょう。その場合、がんの予防方法は、担当医らと相談した治療計画をきちんと守ることがまず挙げられます。

また、胃の摘出後にも栄養のある食事をする為の工夫や、ストレスのない生活を送ることも、予防の1つと言えるでしょう。
胃がんの治療を行っていない人でも、定期的ながん検診や、体調や消化器官に異変を感じた時はすぐに医師の診察を受けることが大切です。

ステージ4の胃がん患者における緩和ケアの重要性

ステージ4でも特に末期の胃がん患者では、全身に転移したがんが、それぞれの場所の細胞や組織を破壊して、しばしば激しい痛みを引き起こします。このような痛みを「がん性疼痛(とうつう)」と呼びます。

がん性疼痛は、健康的な人では想像できないような苦しみとも言われ、患者の肉体や精神に大きなダメージを与え、QOL(生活の質)の悪化を招きます。その為、がん性疼痛を和らげたり、取り除いたりする為の「緩和ケア」の検討は、末期がん患者の治療や、精神の安定を考える上で極めて重要です。(※6

ステージ4でもあきらめない!注目の代替療法

ステージ4と診断されると、手術による回復が見込まれず、絶望に襲われて悲観的になってしまいますが、諦めずに生活の質を向上させることによって、望みをつないでいくことが大切です。

QOLの向上のために欠かせないのが免疫力のアップ

免疫力の向上には、全身をパトロールし、がん細胞やウイルスの攻撃を担当しているNK細胞を活性化させることが重要

このNK細胞を活性化させる成分として、いま、注目されているのが「米ぬか多糖体」。

米ぬか多糖体は東京大学、千葉大学、慈恵医科大学など、国内外の28以上の大学や、病院との共同研究から生まれた物質で、世界54カ国で使用されており、そのうち9ヶ国では特許も取得しています。

多くの臨床試験もしており、前立腺がん、乳がんなどがん患者32人を対象に、1~2週間米ぬか多糖体を摂取してもらい、NK細胞活性を測定したところ、いずれにおいてもNK細胞が活性が上昇していたといデータもあります。

また別の臨床試験では、がん患者を対象に、通常治療にプラスして米ぬか多糖体摂取してもらったところ、痛みや疲労感、吐き気などの減少、また食欲が増したなど、QOL改善に寄与したというデータも有しています。

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ステージ4と戦う患者たちの声

胃がんのステージ4という診断を受けた人は、どのような生活を送って、どのように胃がんと向き合っているのでしょうか。

胃がんの闘病をしている方々のブログを紹介します。

体力は、普通に生きていくだけでも必要です。がんと闘うには、それ以上に必要なことを一年間の闘病生活を通じて感じました。 ~中略~ がんの治療・闘病は、一生続く長期戦。休んでいる場合じゃないです。がんと診断されたら、すぐに体力をつける(維持する)運動をはじめ、がんと闘える体にしていくほうがいいと私は考えています。

引用元:胃がんでござる!ステージ4 https://igan4th.com/gan-tairyoku-undou-jikan/

腹膜播腫、ダグラス部をみていただいて、 結果、 胃を全摘出することはできましたが、胃を通り越したところにもやはりがん細胞はあったということになります。 リンパ節は広範囲摘出をしたこともあり、とりきれたんじゃないかというお話しを頂きました。 ~中略~ 僕の場合 術後、再発防止のために抗がん剤を飲むというわけじゃなくがん細胞が残っている可能性が高いため、抗がん剤を使っていくといことなんですね。 だから錠剤+シスプラチン。 また、あの闘いが始まるわけですな。 いやぁー、やるしかないっすわねー。 ここまできたらいけるところまでやるしかないっす。 正直、ショックだし、不安はあるんすけどね、胃がない状態でどこまで耐えれるんだろうとか、症例がないってどうなんだろとか。 コレ、全部含めて闘病なんすね。

引用元:え、まじか、33歳にして胃がん告知をされ、余命宣告をされた件 http://www.flowergarden0727.com/archives/2017-11-11.html

もうひとつ、悩みといえば脱毛。 脱毛に備えて、早めの覚悟と対策が求められます。 結構ごっそり抜けるとのこと。 とりあえず髪を短くしておくと、手入れや精神的な面でも良いと言われたので、病院内の美容院でカット。 長時間座ってるのがつらくてお腹を痛めたりしました。 ~中略~ もうどうしようもないので、頭髪はウィッグを買うことにします。 病院内にウィッグ体験コーナーがあるので行ってみました。 ~中略~ 眉毛やまつ毛も無くなるので、実際にどんな感じの印象になるかはわかりませんが、最近はメンズも結構充実しているようなので、じっくり吟味しようと思います。 何種類か買って、気分で使い分けられるといいですね。 新しく買ったレインブーツや傘が、雨の日を少し楽しみにさせてくれるように、ウィッグもこの逆境をハッピーにしてくれそうです。

引用元:胃がんでござる!ステージ4 http://blog.livedoor.jp/plusminus111/archives/5018922.html

このように、悩みは人それぞれです。しかしどの方も今を生きることに前向きで、現状を受け入れながらも決してあきらめていません。このようなモチベーションを維持するには、痛みや苦しみをできるだけ緩和しストレスを極力抑えることが大事なのではないでしょうか?

参考文献

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